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平成29年2月1日(水)第5回勉強会「医療・介護そして地域包括ケアの動向」を終えて

今回は当団体の主催により、小豆沢病院 理事長(内科医)で板橋区医師会 副会長、

東京内科医会 常任理事などをされ医療のみならず介護にも造詣が深く、様々な審議会

などで活躍されていらっしゃいます。

石川 徹 先生を講師としてお招きいたしました。

 

平成29年2月1日(水)18:30〜20:15

場所は板橋区立文化会館 3階 第4会議室にて

17名の参加でした。

「地域包括ケア」と住み続けられるまちづくり

 

「国の考える今後の医療・介護」ということで、保険医療の2035問題ついてです。

 

これには、「社会システム」としての保険医療の再構築が必要とのことです。

 

2015年の経済財政諮問会議にて、2016年から3年間に、「集中改革」を進めるということで決まったとのことです。

 

診療報酬改定(2年毎)、介護報酬改定(3年毎)で2018年は、同時改定の年にあたり、

ここが好機ということなのだそうです。

 

いま、少子高齢化によりいろいろな産業が生き残りをかけて、対策を練っています。

国としてもこれから増えるであろう高齢者、医療費を見込み、財務省が主導して医療・介護分野の産業化を、促進しようという流れになっています。

 

今年の1月に塩崎厚生労働大臣が「これからは規制官庁だけではなくて、育成官庁に

なって産業をどんどん育成しようじゃないかと、そんな発想でやっておりますので、

今年もどうぞ一つよろしくお願い申し上げたい」と発言されました。

 

厚生労働省、財務省、国として何をしていきたいのか。

 

日本の医療・介護の制度改革で地域包括ケアを実現させることにより、年々増加する

医療費の抑制が上がっています。

 

医療費の中を見ると、入院費の占める割合が高い、薬品で見ると湿布がいろいろな薬が

あるなかでベスト10に入っているのです。

こちらは、すでに一度に処方できる湿布の枚数に制限をかけることで抑制をということがすでに実施されています。

 

では、入院費の増加を抑えるには、ここで地域包括ケアの登場です。

なぜ地域包括ケアシステムが必要か?

 

現在問題になっている

認知症高齢者の増加、高齢者の独居・夫婦のみ世帯の増加

板橋区のなかでみると、要支援1・2が近年急激に増加しています。

そのなかでも、一人暮らし、夫婦二人暮らしの割合が49.7%を占めるのです。

そういった高齢者のなかで、低所得者層が増加しており、それに伴う高齢者層の生活保護世帯の増加。

収入が低いほど要介護になりやすいという統計も出ています。

そういう方々を減らすためにも地域包括ケアシステムの再構築が急務なのです。

地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるシステム

そのためには、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体化的に提供できる地域包括ケア

システムを構築しなくてはならないのです。

無差別・平等の地域包括ケアを実現するためには、自己責任ではなく

コミュニティづくり

ソーシャル・キャピタル

 

この2つが重要になります。

フレイル(要介護状態の一歩手前の状態)という言葉があります。

 

フレイルとは、身体的な虚弱、精神心理・認知性の虚弱、社会性の虚弱の3つがあり、なかでも社会性の虚弱が非常に重要で、社会性の虚弱(社会とのつながりの低下)により、フレイルへの連鎖(フレイル・ドミノ)へとつながってしまうのです。

 

そこで、必要なのが「自立とソーシャル・キャピタル」になるわけです。

 

ソーシャル・キャピタルとは、「お互いさま」「持ちつ持たれつ」という連帯意識のことです。

高いソーシャル・キャピタルと良い健康状態には統計学的に強い関係が認められており、ソーシャル・キャピタルが高いと長生きできるそうです。

理由としては次の2つがあります。

1、他人同士の密なネットワークにより、健康によい情報やサービスが提供されやすい。

2、周囲との人間関係が円満になり、ストレスが少ない良い環境が作り出せる。

 

そして、自立です。

自立とは人に助けを求められる力

日本社会では「自立」というと「人に頼らないこと」だといわれがちだが、「誰にも助けを求めない」のはただの孤立であり、人間は人間関係のなかで初めて力を発揮する存在なのである。

本当の自立とは「困ったとき適切にヘルプが言える力」なのです。

真の「自立」の力を身につけることが何よりも大切なことなのです。

 

これからは、無差別・平等の地域包括ケアシステムの構築が必要なのです。

 

今回のお話で当団体としても、まさにそこであり、あはき師がその「地域包括ケアシステム」の中でどのように関わり、専門職としての役割をどう提示するか、ここにこの一年を費やしてきたのです。

先生曰く、「連携の和に入るには我々はこういう事が出来ますと呈示していく必要がある」という主旨のお話も頂きました。

当団体ならびにあはき師がやって行くことの方向が見えた、素晴らしい機会になりました。

 

最後に

 

長い箸(スプーン)の話

 

地獄の者たちは自分のためだけに長い箸(スプーン)を使い食べられずに空腹のままでいる。

天国の者たちは向かい合って相手に食べさせ合うことで誰もがまんぷくになれる。

幸せには、互助性・協調行動・信頼が重要なのである。

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